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   親善試合を迎えて・・・        高木勇祐
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 六月六日、瑞穂球場、中京大中京高校との親善試合。メンバーを外れた者として、この日を迎える。四年前の夏、甲子園で躍動する大府高校を見た。そのユニホーム姿に憧れている自分がいた。「私学を倒したい、あのユニホームを着て活躍したい」そんな思いを胸に秘めて大府高校野球部に入部した。しかし現実は甘くなかった。周りには体格がよく、能力も高く実績のある選手ばかり、それに比べて自分は小柄で能力が高いわけでもなかった。同学年の仲間達が続々と試合に出ていく中、自分はいつも試合の補助だった。力が無い自分は力をつけるしか無かった。
 暑い夏の練習。汗だくになって泥まみれになって意識が朦朧としながらも必死にボールにくらいついた。冬の厳しいトレーニング。肉体的、精神的に追い込んだ。一度も弱音を吐かずにやり切った。すべては強くなるために。
 二度の夏、冬を越えて最後の年を迎えた。これまで一度もベンチに入ったことは無かった。
最後の夏に懸ける想いは強かった。しかし、想いは叶わぬまま終わってしまった。
五月の初旬の練習試合中、左の背中を肉離れした。ボールを投げれない、バットを振れない走ることさえ出来なかった。メンバー発表一ヶ月前の怪我、選手として厳しかった。親に相談せず引退を決意し、チームの皆に引退宣言をした。その日の夜母に報告した。母の目は涙で溢れていた。そんな母から言われた。「親善試合で頑張ってる姿を見せて欲しい」と。
 母のために、父のために、大切な人のために自分の最高のプレーをする。大府高校野球部として生き様を見せる。そして最後にお世話になった人にありがとうと言いたい。
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           親善試合出場選手(後列左二人目、高木選手=瑞穂球場で)
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